コミュニケーション

ピンキーの才智、カインの勇気

9月の末から週に一回、障害学生のためのサポートグループをしている。大学が今学期からはじめたパイロットプログラムの一つで、何か問題があるとすぐにカウンセラーやスタッフを頼ってくる依存度の強い学生を少しでも減らし、学生自身が互いに助け教え合う…

ボトムアップのファシリテーター

長かった夏休みもようやく終わりに近づき、キャンパス内は騒然とし始めた。先週、私の所属する学生部☆の主要メンバーが集まり今後5ヵ年の学生部改造計画を話し合った。カウンセリング課、財務課、登録課、記録課など学生に対して様々なサポートサービスを提…

17歳の処世術

高校の卒業式まであと一ヶ月余り。ハワイ島の高校では、特殊教育を受ける12年生☆の卒業後の進路をまとめるミーティング☆☆の追い込みに入っている。今週、ある高校で特別支援学級プログラム☆☆☆を受けている女生徒のミーティングに出かけた。 生徒はマギーとい…

あなたのなりたいものは?

ここ数日、今夏に入学してくる(したい)高校生との面談で忙しくしている。私の仕事の一つに高校卒業生のリクルートがあって、高校生をラボに招待したり、自分から高校の特殊教育学級を訪れたりしている。日本と違っていつでも大学に通えるアメリカでは、「…

話せばわかる社会とレジリエンス

私の好きな英単語にresilience(レジリエンス)というのがある。日本語の根性とか不屈の精神に似ているが、日本語に比べると苦しみに耐えて、という感じは英語にはあまりなく、どちらかというと人間が自然にもっている精神的肉体的治癒力の感じがある。日本…

守秘義務(コンフィデンシャリティ)

私の仕事の一部には、各学期前にノートテーカーになる学生アルバイトを雇って彼らをトレーニングするというのがある。明日からの新学期に備えて、先週木曜日に新規・継続アルバイトの合同ミーティングをした。各学生にクラスの割り振りをした後、ノートテー…

アサーティブ・コミュニケーション

これまで何度かアドボカシー(7月16日末尾参照)について書いたが、私はこの基本になるのがアサーティブなものの言い方だと思っている。アサーティブは英語の形容詞assertiveで、手元の古い英和辞典には「断定的な;独断的な;強情に主張する」などと、かな…

アイ・ステートメント−I Statement

コクア・ラボは、大学が夏休みでも通年営業している。さすがに訪れる学生は少ないがそれでも毎日何人かが顔を見せる。昨日、農業学専攻のチャーリー(5月8日参照)がやってきて、応募した奨学金がもらえることになったという。ラボにいたスタッフみんなで「…

直球コミュニケーション

これはだいぶ前にあったことで、書きとめるまでもないと思っていたが、何回も人に話すことになり、実は自分でもハナマルエピソードだと思っているのがわかったので、書きとめることにした。 ハワイ島名物アップル・バナナ マーカスはオアフ島育ちの若い学生…

視覚障がいとセクハラ

←モコとテト 仲良く昼寝 コクアラボに来るレギュラーに全盲のジョージがいる。クラスの前にここでノートーテーカーと落ち合ってから一緒に教室に向かうのだ。私がドアを開けて入って来たとたんに「おはよう、ミホ」といわれて驚いたことがある。「何で私とわ…