Entries from 2013-01-01 to 1 year

隠された障害

インターンをしていた大学院時代を入れると、かれこれ15年以上障害者の支援に関わってきたが、何年たっても難しい(大事)と思うのは、表向きの障害名に惑わされずに、障害者個人の実生活上の真の「障壁」を発見することである。例えば、ヒロのカレッジには現在…

重度障害者の発言力

新しい上司が着任して引継ぎ事項を手伝っている間にあれよあれよと春学期が終了してしまった。終了直前の週は、秋学期のクラスを登録したり、ノートテーカーや手話通訳などの援助サービスを要求する障害学生がたくさんラボを訪ねた。そのうちの3人、ケオ、…

悟りの瞬間

しばらく執筆をサボっていて「書かなきゃ、書かなきゃ」と思いながらも瞬く間に時が過ぎもう3月も半ば。普段は「書かなきゃ」という強制的な心情になる前に思いつくことが向こうからやって来てすぐパソコンに向かうのだが、2,3週も過ぎてしまうと書かないことの…

不安と安心の同居

2月のこの時期、多くの学生が奨学金や学生ローンの申請をするためにラボにやってくる。申請方法がオンラインだからだ。そのうちの一人、ルーディが最近コンピュータを前に一日に数時間も奨学金申請にタックルしている。何回か顔を合わせたある日、「エッセイ…

「障害者らしく」ない障害者

ある日ラボに学生が来て、「隣の教室の授業が始まるまで、廊下で座って待ちたいのでいすを貸してくれないか」と言う。見たことのない顔だったので「障害学生サービスセンターに登録してますか?」と聞いた。ラボの備品を見知らぬ人に貸せないし、廊下にいす…

未知の障害にチャレンジ

アメリカの大学で障害学生サービスセンターのサポートを受けるには、学生自ら1)障害のあることを申し出て、2)医師や心理士やソーシャルワーカーなど有資格の専門家からその証明をもらって提出すること、の二つが必要である。これはADA☆によって規定されて…