発達障害

たかが言葉、されど言葉(1)

「知恵遅れ」とか「頭がおそい」などと言う表現は、日本ではずいぶん前から公的な場では使われなくなっていたと思う。今ではほとんどが「知的障害」や「発達障害」と呼ばれている。アメリカでこの言い換えが正式に起こったのが、ちょっと驚くことについ2010…

神話を真話に(3)

(前回よりの続き)ルース博士の講演の中核テーマ5つ(1月16日参照)の中で最も重要なのが、2)の「知的障害者の能力を過小評価しすぎない」と、5)の「障害者のことは障害者自身に聞く」だ。そしてこの二つに共通するのが「個人の尊重」という基本的…

神話を真話に(2)

(前回よりの続き)ルース博士の講演にはご主人で行動療法学者のスティーヴン博士も来られていた。「純粋に行動(環境)に原因がある場合には行動療法は効くけれども、心臓発作や精神疾患など心身の異常が元で行動が出ている場合には効かない。何が原因で行…

神話を真話に(1)

この金曜日、著名な精神科医による発達(知的)障害と精神保健のワークショップがあると聞いて、片道2時間かけてコナまで行って来た。結果はその甲斐のあるすぐれた内容だった。講師は20年以上の豊富な臨床経験をもとに国際的に講演活動をしているルース…